審決取消訴訟判決(特許) 令和6年(行ケ)第10002号
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原文は裁判所ウェブサイトで公開されていないかもしれません。 訴訟番号「R6-10002」を使って J-Platpatで検索すれば原文があるかもしれません。
要約
発明の名称
土木工事用不織布およびその製造方法
発明の簡単な説明
特定の伸び率や色彩を持つ合成繊維不織布の製造方法で、視覚的に伸び具合を把握できる特性を持つ。
主文
本件特許の一部は無効とされ、他の請求項については無効とは認められない。
経緯
被告は特許を出願し、特許権が設定されたが、原告は無効審判を請求し、特許庁は一部を無効とした。原告はその後、訴訟を提起したが、被告は出頭せず、答弁書も提出しなかった。
争点
特許の無効理由として、サポート要件違反、明確性要件違反、実施可能要件違反、新規性欠如、進歩性欠如が挙げられた。
原告の主張
特許の記載が発明の詳細な説明に適合しないこと、明確性要件違反として「鼠色系」や「斑模様」の用語が不明確であること、実施可能要件違反として技術者にとって実施可能な程度に明確でないことを主張した。また、特許法に違反しているとし、特に原告の製品「ニードキーパー NK-800Z」との相違点を指摘した。
被告の主張
被告は出頭せず、答弁書も提出しなかったため、具体的な主張は示されていない。
当裁判所の判断
裁判所は、特許請求の範囲が発明の詳細な説明に合致していないとし、明確性要件違反や実施可能要件違反を認めた。また、特許の新規性や進歩性についても、当業者が容易に想到できるものであると判断し、特に着色繊維の混合比率が周知の技術であったことを指摘した。
結論
本件発明2および6は、当業者が容易に想到できるものであり、特許法29条2項により特許を受けることができないと認定された。