審決取消訴訟判決(特許) 令和5年(行ケ)第10146号
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原文は裁判所ウェブサイトで公開されていないかもしれません。 訴訟番号「R5-10146」を使って J-Platpatで検索すれば原文があるかもしれません。
要約
発明の名称
ラベル投入装置
発明の簡単な説明
卵パックにラベルを正確に投入するための装置で、ラベルを一枚ずつ安定的に配置する機構を備えている。
主文
特許庁の拒絶査定に対する不服審判請求は不成立とする。
経緯
原告は特許庁に対し、ラベル投入装置に関する特許を出願したが、特許庁はその発明が進歩性を欠くと判断し、拒絶査定を行った。原告はこの審決に対して不服を申し立て、特許庁の判断が誤りであると主張した。
争点
本件の争点は、原告の発明が引用発明に対して進歩性を有するかどうか、特に相違点や効果の評価に関するものである。
原告の主張
原告は、引用発明においてパックの搬送方向を変更できない点や、ラベルの放出方法に関する誤認を指摘し、本願発明のラベル投入装置がラベルを安定的に配置できる顕著な効果を持つと主張した。また、審決の相違点や効果の検討に誤りがあるため、審決の取り消しを求めた。
被告の主張
被告は、引用発明が共通の技術分野に属し、レイアウトの最適化が内在する課題であると反論。特に、甲2には卵パックの搬送方向を変更する技術が記載されており、原告の主張する効果は当業者が予測可能な範囲に過ぎないとした。
当裁判所の判断
裁判所は、原告の主張には理由がないと結論付け、引用発明と甲2の技術的内容を検討した。特に、卵パックの搬送方向を変更することが自明な課題であり、原告の主張するラベルの挙動が不安定であるとの理由は採用されなかった。相違点に関する審決に誤りはないと判断された。
結論
本願発明は引用発明に基づいて容易に発明できるものであり、原告の請求は棄却された。