審決取消訴訟判決(特許) 令和5年(行ケ)第10124号
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原文は裁判所ウェブサイトで公開されていないかもしれません。 訴訟番号「R5-10124」を使って J-Platpatで検索すれば原文があるかもしれません。
要約
発明の名称
動画像復号装置及び動画像符号化装置
発明の簡単な説明
特定のブロック単位に最適な符号化モードを選択することで符号量を削減する技術。
主文
三菱電機株式会社が出願した特許に関する異議申し立てに対する特許庁の決定を取り消すことを求める訴訟において、原告の請求は棄却された。
経緯
三菱電機は特許出願を行い特許権を取得したが、特許異議が申し立てられ、特許庁は特許を取り消す決定を下した。原告は特許の訂正を求めたが、特許庁はその訂正を拒否し、原告はこの決定の取り消しを求めて訴訟を提起した。
争点
特許の訂正が特許法に適合するか、特に動きベクトル候補の数を変更するための制御情報が明細書に記載されているかどうかが争点となった。
原告の主張
原告は、特許の訂正が形式的には権利範囲を減縮しているが、実質的には権利範囲を変えず、新たな技術事項を追加していないと主張。特に、動きベクトル候補の数を変更するための制御情報が明細書に記載されているとし、当業者が容易に理解できる内容であると反論した。
被告の主張
被告は、特許が「インデックス情報」を不要とする技術に関するものであり、訂正事項が新たな技術的事項を導入するものであると主張。特に、動きベクトル候補の数を変更するための制御情報が明細書に記載されていないため、サポート要件に適合しないと反論した。
当裁判所の判断
裁判所は、補正の適否について判断し、本件補正が訂正請求の内容を変更するものであるため特許法に適合しないと結論付けた。また、動きベクトル候補の数を変更するための制御情報について、明細書に記載がないが、目的・手段の関係が必要であると解釈された。
結論
原告の請求は棄却され、特許はサポート要件違反により取消しを免れないとの結論に至った。