審決取消訴訟判決(特許) 令和4年(行ケ)第10124号
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原文は裁判所ウェブサイトで公開されていないかもしれません。 訴訟番号「R4-10124」を使って J-Platpatで検索すれば原文があるかもしれません。
要約
発明の名称
卵パックを移載するロボットシステム
発明の簡単な説明
卵パックを自動で移載し、収納状態の棚板を使用状態に展開するロボットシステム及びその生産方法。
主文
特許庁の特許無効審判に関する判決を取り消す訴訟において、原告の請求は棄却された。
経緯
原告は特許第6989989号に対し、実施可能要件、サポート要件、明確性要件の違反を理由に特許無効審判を請求したが、特許庁はその請求を却下。原告はこの審決の取り消しを求めて訴訟を提起した。
争点
本件では、特許の実施可能要件及びサポート要件が満たされているかどうかが争点となった。
原告の主張
原告は、明細書に「吸着以外」の手段が開示されていないため、実施可能要件に違反していると主張。また、特許文献に基づく技術常識を誤解しているとされ、棚板の展開に関する記載が不十分であると指摘した。
被告の主張
被告は、明細書には「吸着」による具体的な構成が記載されており、他の手段の開示がないことは実施可能要件違反には当たらないと反論。棚板の展開についても、当業者が容易に実施できる設計事項であると主張した。
当裁判所の判断
裁判所は、明細書に記載された内容が当業者にとって過度の試行錯誤なしに実施可能であると判断。特に、棚板を把持する手段についても具体的な開示があり、原告の主張は根拠がないとされた。また、サポート要件についても、特許請求の範囲と発明の詳細な説明が適合していると認定された。
結論
原告の主張は理由がないとされ、請求は棄却された。