審決取消訴訟判決(特許) 令和4年(行ケ)第10100号

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原文リンク

原文は裁判所ウェブサイトで公開されていないかもしれません。 訴訟番号「R4-10100」を使って J-Platpatで検索すれば原文があるかもしれません。


要約

発明の名称

塗装機器に関する発明

発明の簡単な説明

多軸ロボットによる塗装剤の塗布機能を持つ塗装機器で、特に高い塗装性能を実現することを目的とする。

主文

特許第5976320号に関する無効審判の結果に対する訴訟において、原告の請求を棄却する。

経緯

原告は特許庁の審決を不服として訴訟を提起し、特許の無効を主張した。特許は2009年に出願され、2016年に設定登録された。特許庁は一部の請求項の訂正を認めつつ、無効審判の請求を却下した。

争点

特許の進歩性、明確性、サポート要件の適合性が争点となり、特に先行技術との比較における容易想到性が問題視された。

原告の主張

原告は、特許の進歩性が欠如しており、特許法に基づくサポート要件や明確性要件に違反していると主張した。特に、先行技術に基づいて容易に発明可能であるとし、特許を受けることができないとした。また、特許の記載が不明確であり、当業者が理解できないと指摘した。

被告の主張

被告は、特許の進歩性や明確性に問題はないと反論し、特許の内容が当業者にとって理解可能であることを主張した。特に、特許の目的や課題認定に誤りはないとし、原告の主張を退けた。

当裁判所の判断

裁判所は、特許の進歩性について、先行技術との比較から容易に想到できないと判断し、サポート要件や明確性要件についても特許が適合していると認定した。原告の主張は具体的な証拠が不足しているとされ、全体として原告の主張は認められなかった。

結論

原告の請求は棄却され、特許第5976320号は有効であると判断された。