審決取消訴訟判決(特許) 令和4年(行ケ)第10030号
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要約
発明の名称
バイオマス由来のポリエステルを含む積層体
発明の簡単な説明
特定の樹脂フィルムを用いた積層体で、環境負荷を軽減し、化石燃料の使用を削減することを目的とする。
主文
特許第6547817号に関する特許取消決定を取り消す。
経緯
原告は特許庁に対して特許第6547817号の訂正請求を行ったが、特許庁はその訂正を認めず、特許を取り消す決定を下した。原告はこの決定に不服を申し立て、訴訟を通じて特許の維持を目指している。
争点
特許請求の範囲に関する訂正が特許法に基づく「特許請求の範囲の減縮」に該当するかどうか、及び新規事項の追加に関する適法性が争点となった。
原告の主張
原告は、特許請求の範囲を修正し、請求項22を独立した請求項とし、特定の条件を追加したことが特許法に適合すると主張した。また、訂正が特許請求の範囲を狭めるものであるとし、特許の進歩性を強化する目的で行われたと述べた。
被告の主張
被告は、訂正が「積層体」の範囲を減縮していないと主張し、追加された条件が新規事項の追加に該当することを否定した。また、訂正が特許の進歩性を強化するものではないと反論した。
当裁判所の判断
裁判所は、訂正事項が新規事項を追加するものではなく、特許請求の範囲を狭めるものであると認定した。特に、訂正が技術的課題に影響を与えないと判断し、取消決定には誤りがあるとした。
結論
原告の主張が認められ、特許取消決定は取り消される。