審決取消訴訟判決(特許) 令和4年(行ケ)第10004号

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原文リンク

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要約

発明の名称

電力変換装置

発明の簡単な説明

直流電源と複数のフライングキャパシタ回路、スイッチング素子を用いて交流電力を出力する装置。

主文

原告の特許請求は棄却され、特許庁の審決が支持される。

経緯

原告は「電力変換装置」に関する特許出願を行ったが、特許庁から拒絶査定を受け、不服審判を請求。特許庁は2021年11月24日に審決を下し、原告はこの審決の取り消しを求めて訴訟を提起した。

争点

本願発明と引用発明の新規性の有無、特許請求の範囲における構成の同一性。

原告の主張

原告は、引用発明の三つの交直変換回路のうち一つだけが本願発明に相当し、他の回路は異なる装置に相当すると主張。また、本願発明の出力端子からの交流電力出力は特定の電位差を切り替えることを意味し、引用発明とは異なると述べた。さらに、引用文献のスイッチングパターンでは両方の電圧選択回路が同時に動作するため、独立した交流電力を出力することはないと指摘した。

被告の主張

被告は、原告の主張が前提を欠くと反論し、本願発明が特定の構成に限定されないことを主張。引用発明も本願発明と同様の機能を有し、新規性がないとした。

当裁判所の判断

裁判所は、引用発明と本願発明の対比に誤りがないと判断し、原告の主張が成立しないとした。特に、原告が主張する出力端子からの交流電力出力の特定の構成について、裁判所はその前提が欠けているとし、引用発明も同様の機能を有すると認定した。最終的に、引用発明は本願発明の特定事項を全て備えており、新規性がないと結論付けた。

結論

原告の請求は棄却され、本願発明は引用発明に対する新規性を欠くとされた。