審決取消訴訟判決(特許) 令和3年(行ケ)第10133号
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原文は裁判所ウェブサイトで公開されていないかもしれません。 訴訟番号「R3-10133」を使って J-Platpatで検索すれば原文があるかもしれません。
要約
発明の名称
回転子積層鉄心の製造方法
発明の簡単な説明
本発明は、回転子積層鉄心において、永久磁石を樹脂で封止固定する際の樹脂漏れを防ぐ製造方法に関するもので、上下に配置された板部材を用いて樹脂を注入する技術を提案している。
主文
特許第5458082号に関する特許請求の無効を求めた原告の訴えは棄却され、特許庁の審決は妥当であると認定された。
経緯
原告は特許庁の審決に対し、特許の無効を求めて訴訟を提起した。特許庁は、分割要件、実施可能要件、サポート要件、明確性要件についての原告の主張を退け、特許の有効性を認めた。
争点
本件の争点は、特許の分割要件、実施可能要件、サポート要件、明確性要件に関する判断の妥当性である。
原告の主張
原告は、特許の成立に必要な要件が満たされていないと主張し、特に分割要件や実施可能要件について、明細書に記載された技術的事項が不十分であると指摘した。また、樹脂ポットと磁石挿入孔の位置関係が不明確であり、特許請求の範囲が不適切であると主張した。
被告の主張
被告は、特許庁の審決が妥当であるとし、特許の明細書には十分な技術的説明があり、実施可能要件やサポート要件を満たしていると主張した。また、樹脂ポットの位置についても明確であり、原告の主張は不適切であると反論した。
当裁判所の判断
裁判所は、特許庁の審決が妥当であると認定し、原告の主張を退けた。特に、明細書には樹脂漏れを防ぐための具体的な構成が記載されており、当業者が理解できる程度に詳細であると判断された。また、樹脂ポットの位置関係についても、特許請求の範囲に基づき明確であるとされた。
結論
原告の訴えは棄却され、特許第5458082号は有効であると認定された。