審決取消訴訟判決(特許) 令和3年(行ケ)第10132号

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原文リンク

原文は裁判所ウェブサイトで公開されていないかもしれません。 訴訟番号「R3-10132」を使って J-Platpatで検索すれば原文があるかもしれません。


要約

発明の名称

回転子積層鉄心の製造方法

発明の簡単な説明

複数の鉄心片に永久磁石を樹脂で固定する製造方法で、樹脂漏れを防ぐための構造を持つ。

主文

特許庁の不成立審決を取り消すことはできない。

経緯

原告は特許第5357217号に関して無効審判を請求し、特許庁はその請求を不成立とする審決を下した。原告はこの審決の取り消しを求めて訴訟を提起した。

争点

分割要件、実施可能要件、サポート要件の判断の正当性が争点となった。

原告の主張

原告は、特許の分割要件が満たされていないと主張し、最初の親出願の明細書が特定の技術的事項のみを開示しているため、本件発明が新たな技術的事項を追加していると指摘した。また、樹脂漏れ防止の手法が既に解決済みであると主張し、特許の実施可能性に疑問を呈した。

被告の主張

被告は、特許の内容が最初の親出願に基づいており、分割要件が満たされていると主張した。また、樹脂漏れ防止の手法が明細書に具体的に記載されており、当業者が実施可能な程度に明確であると反論した。

当裁判所の判断

裁判所は、特許の出願日を最初の親出願の日とみなし、原告の主張には誤りがあると判断した。明細書には樹脂漏れを防ぐための具体的な方法が記載されており、当業者が実施可能な程度に明確かつ十分に説明されていると認定した。また、技術常識に基づく認定に誤りがあり、かしめ以外の固定手段も考慮されるべきであるとした。

結論

原告の主張は理由がなく、特許庁の審決は適法であるため、訴訟は棄却される。