審決取消訴訟判決(特許) 令和3年(行ケ)第10131号

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原文リンク

原文は裁判所ウェブサイトで公開されていないかもしれません。 訴訟番号「R3-10131」を使って J-Platpatで検索すれば原文があるかもしれません。


要約

発明の名称

シート貼付構造体及びその貼付方法

発明の簡単な説明

保護シートを装置の表面に貼付するための構造体で、仮止部を設けて位置ずれを低減し、剥離部を引っ張ることで貼付作業を効率化する。

主文

特許第5547792号に関する特許無効審判の一部無効部分に対する取消訴訟において、原告の請求は認められず、特許庁の審決が支持される。

経緯

原告は特許権者として特許庁の無効審決に対し、無効とされた請求項の取消しを求めて訴訟を提起した。特許庁は進歩性が欠如していると判断し、請求項1、3、4、6を無効とした。

争点

特許の進歩性の有無が争点であり、特許庁は請求項2、5については無効としなかったが、他の請求項については進歩性がないと判断した。

原告の主張

原告は、特許の訂正を行い、特許庁の判断が誤りであると主張。特に、仮止部の設計が従来技術と異なり、当業者が容易に想到できないとし、特許の新規性と進歩性を主張した。

被告の主張

被告は、特許庁の判断が正当であり、特許の請求項は既存技術に基づいて容易に考案できるものであると主張。特に、仮止部の設計に関する相違点は実質的な違いではないとした。

当裁判所の判断

裁判所は、原告の主張が理由がないと判断し、特許の進歩性が欠如しているとの特許庁の判断を支持。特に、相違点が当業者にとって容易に想到できるものであり、特許の新規性や進歩性が否定された。

結論

原告の請求は認められず、特許庁の審決が支持され、特許は無効とされるべきであるとの結論に至った。